虐待的なカルト集団から逃れた女性が、つらい記憶と募る被害妄想にさいなまれながらも、家族に再び溶け込もうともがく。
エリザベス・オルセンはこのサイコスリラーで長編映画デビューを果たし、しびれるような演技を披露している。危険なカルト集団とそのカリスマ的指導者の監視から逃れた若い女性マーサ(オルセン)は、家族との普通の生活を取り戻そうとする。だが、過去の忌まわしい記憶がパラノイアを引き起こし、現実と妄想の境界があいまいになって、安全な場所はどこにもないように思えてくるのだ。