小包

ある夜、天井から謎の音を聞いたウラン。翌朝、天井裏でウジ虫に覆われたジャコウネコの死骸を見つけるが、これを皮切りに裕福で穏やかだった彼女の家族に変化が訪れる。弟ウィスヌは、一家が呪われているのではないかと疑うが、ウランには到底信じることができない。一方、母アストゥティは、ウランの婚約破談に心を痛めており、そんな母親に申し訳ない気持ちでいたウランを、父アフマドは優しく慰める。同じ頃、エサという青年は得体の知れない脅威にさらされる父親を前に、なすすべもなく立ちすくんでいた。不可解な出来事に見舞われたウランとエサには、何か共通点があるのだろうか…？